04806-170624 戦争と競争の構図
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相手を倒すんじゃない。
自分が抜きん出るんだよ。
戦うんじゃない。
競うんだよ。
fightじゃない。
raceだよ。
本日のゼミで学生たちにそう説きました。20年来、機会があるごとに言い続けてます。
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戦争は戦って争う。
競争は競って争う。
「戦い(叩き合い)」を「競い合い」に進化させたのがスポーツ(競技)です。戦いはやめて、競い合おうじゃないか、と。
だから各種スポーツで「対○○○戦」とか「○○○を倒した」などと表現する報道等に大きな違和感を覚えます。戦っているんじゃない、競ってるんだよと。
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「戦う」の構図は「→ ←」。
相手と対峙し、対抗し、究極的には相手の存在を否定します。戦いの結果は、勝者と敗者です。
「競う」の構図は「⇉」。
相手と並列し、共存し、本質的に相手の存在を尊重します。競った結果は、1位と2位です。
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YMCAキャンプで、参加者にアーチェリを教えるとき、「戦う」と「競う」の本質的相違を伝えます。もともと狩の道具であり、戦いの道具であったアーチェリを「競技」として楽しむために。
何かと「戦っている」人、何かと「戦う」ことが善行だと信じている人を見ると哀れで悲しくなります。「戦い」を回避するために、そういう人との関わりを最小限に留めます。
「昨日の自分との戦い」という表現を使う人もいますが、同じです。自分を倒してどうするのでしょうか。もしそれを言うなら昨日の自分と競えばいい。相手が誰であろうと自分であろうと、決して戦ってはいけない。競うのです。前に出る、抜きん出る。前進する。成長する。進歩する。
「戦う」という破壊的かつ否定的で不毛な発想が無くなって欲しいと切に願います。
一人一人の幸せと世界平和のために。
〈写真はすべてシグマ「SIGMA sd Quattro H + 24mm F1.4 DG HSM」〉
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